彼女たちのメシがマズい100の理由 感想
彼女たちのメシがマズい100の理由(高野子鹿 / 角川スニーカー文庫)
愛内葉介の目下の悩み、それは毎日の食事!
料理研究家の母親がイギリスに旅立ち、
俺は隣に住む幼なじみの香神紅緒に生活全般を世話になっている。
成績優秀・品行方正おまけに献身的な彼女の問題は―─作るメシがマズいこと。
だがどうしても俺に「おいしい!」と言わせたいらしく・・・
この幼なじみの料理が美味くなる日は来るのだろうか、
ってホットサンドに苦みが欲しいからバファリン入れるなっ!
新感覚のリアル“メシマズ”ラブコメ。
思わず「自炊しろよ!」と叫びたくなる作品。メシマズ属性を持つヒロインたちと、それが悩みの種となっている主人公が繰り広げるラブコメ。特筆することは無い。
評価:C‐
俺はまだ恋に落ちていない 感想
俺はまだ恋に落ちていない(高木幸一 / GA文庫)
「……ふん。さっすが男に縁のない女子校ちゃんは、がっつき具合がはんぱないわ」
「……かく言うあなたは、たった二回しか会ったことのない殿方に、なにかご用でも?」
「今で三回目よ。つまりあんたより多いわけ。分かる?」
高校生・赤井公は友人の田所からふたりの妹・恵衣美と詠羅を紹介される。
活動的なロングヘアの高校生・恵衣美。
占いが好きなショートカットの中学生・詠羅。
会うたびに、ふたりと仲が良くなっていく赤井だが、ふたりの仲は最悪の関係!?
GA文庫大賞《期待賞》を受賞のトライアングル・ラブコメディ!
キミは運命の出会いを信じるかい?
ヒロインがいまいち可愛くない作品。描写が足りていないというかなんというか…いまいち人間性がつかめない、描き切れていないといった印象ですかね。
物語は人間関係を軸にして進んでいき、主人公の葛藤、焦燥といった感情がうまく描かれている。
ところどころで炸裂する主人公、赤井の決め台詞にフフッってなる。純情だなあ。
これからの伸びしろに期待できそうだし、より面白くなるのだろうけれど今の段階でこの作品、並びにヒロインに言葉を尽くすとするならば、私はこの言葉を贈りたい
「俺はまだ恋に落ちていない」
評価:B‐
OP-TICKET GAME 感想
願いが叶うチケットがあるという。それは学校伝統のチケットで、使用者の願いを叶えるのだ。そのチケットを手にすることができるのは男子に限られ、そして願いを叶えるのは同級生の女の子だという。その名は──おっぱいチケット。 ……伝説は本当に存在する。「裏切らない、おっぱいは裏切らない」 「失敗して灰色の生活を送るのは嫌だ」 「出し抜こうと動いている人間がいる」 ──揉むか揉まれるか。《夢と希望》、そして《絶望》が表裏一体となった伝説のゲームが幕を開ける!
おっぱいとは、そしてパンツとは何かを考えさせられるな。おっぱいは身体と連続しておりその明確な境界はない。ならばおっぱいと呼ばれる部分は実は存在しておらず自らが作り出した空想上の存在なのではないか。この考えをおっぱい哲学と名付けよう。(錯乱)
評価:B
も女会の不適切な日常 感想
部活名:「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会 部」
目的:青春を謳歌すること! メンバー:(1)ちだね先輩。僕の愛しの青春☆ヴァカ。
(2)繭。化学実験厨。ちだね先輩の寵愛を独占。僕嫉妬。(3)ユーリ。僕の従妹で義妹。暴力女。(4)雛子。エア参加。ガチ百合。(5)僕、花輪廻。女子扱いされるけどお願いヤメテ。そんな「も女会」の活動はヘンテコでドタバタだけど、それなりに平穏だった。あの頃は、そう思っていた。あの少女【アイ・ド・ラ】に出会うまで、僕らの日常が本当は”不適切”だったなんて、知らなかったから――。
少しばかり残念なヒロインたちと交流をしつつ、これから待ち受ける最悪な日常―――意図的に改変された間違った世界を是正し、も女会の日常を取り戻すために戦いを挑む。感想を書くずいぶん前に読んだので、内容はよく覚えてないが期待外れだった印象が沸々と蘇ってくる……。
評価:C+
瑠璃色にボケた日常 感想
瑠璃色にボケた日常(伊達康 / MF文庫J)
霊障に悩む少年・孝巳が出会ったのは、天才霊導師――「美少女をつけたまえ」――じゃなくて、とボケた少女・有働瑠璃だった!? 美少女ツッコミ系コメディ、開幕!
紺野孝巳は、霊障に悩まされる高校一年生。ある時、校内でも有名な霊能者の少女、有働瑠璃の所属する『お祓い研究会』を訪れるのだったが――おはらいではなくおわらい。そこはなんと『お笑い研究会』だった! 謎の会話から孝巳にセンスありと認めた瑠璃は、その場で孝巳を入部させてしまう。さらに“霊導師”を名乗る学校一の美少女、鴫原翠まで現れ――「フン、『霊感女』の称号なんて翠にくれてやるさ。私には『爆笑王』の称号と、『ミス青鶴高』の称号があればそれでいい」「その二つは同時に成立するのか?」――いま、霊と笑いに囲まれた非日常な青春が幕をあける! 美少女にツッコミまくる青春系フルスロットルコメディ!
これがお笑い研究会の実力……!まあ…普通です。ハジケちゃってます。もう色々ぶっ飛んでる。ノーパンのヒロインなんて生徒会役員共にだけしか現れないと思ってた。進路がブレにブレてラブコメとバトルの王道の形に何とか収まったかのような一冊。でもさすがMF文庫というか、ヒロインはすごく可愛い。もうね、可愛い。翠たんprpr。
評価:B-
蒼井葉留の正しい日本語 感想
蒼井葉留の正しい日本語(竹岡葉月 / 富士見ファンタジア文庫)
ラノベ作家になるという夢を叶えるべく、高校進学と同時にひとり暮らしを決めた久坂縁。
彼が新居である「鳩居寮」で出会った少女・蒼井葉留は、パッと見は可憐、中身は「辞書」と「正しい日本語」を愛しすぎる変人だった。
「あのあの、久坂君。ここの、奥義“土龍天翔爆裂拳”とはどういう意味でしょうか」
書き上げたばかりの原稿を真っ赤に校正され、中二ワードの意味を真っ正面から質問され、縁のライフは削られっぱなし!
学園ラブコメのはずが入学前で第一巻が終わってるだと!?
はい。ヒロインは日本語を愛しすぎている少女です。どこかでラブコメが始まらないなんてことが書かれていたけど、そんなことはなかった。しっかりラブコメしてるよ。少し独特だけど。内容はというとですね、第一巻から話が重たい……。先輩と教師の恋愛幇助だと……。それに結末はあれでいいのか。重量が本筋のほうにバックリ割かれちゃってるから各キャラの見せ場が少ないけどきっと一巻は前振りだから。二巻から本気出してくれるから。ちょこちょこ挟まれる過去話やら家族の話やらに悪戦苦闘しながら読み進めて思ったことはアレだね。こういう構成苦手だ。あとこの本はイラストで4割は損してる。
評価:B+
僕の学園生活はまだ始まったばかりだ 感想
僕の学園生活はまだ始まったばかりだ(岡本タクヤ / ファミ通文庫)
高橋、部活はじめるってよ
無駄に溢れる才能を持つ(勉強を除く)高橋。彼は孤高を気取り、王道学園生活から目を逸らしてきた結果、ぼっちのまま二年生となってしまった。そんな彼の下へ千載一遇のチャンスが訪れる。完璧な(性格を除く)美少女・佐藤が現れ、自らを生徒会長にすべく、才能を活かして暗躍するよう高橋に要請したのだ。そのために偽りの部活"高橋部"を得た彼は彼女をサポートしつつ、真の学園生活を取り戻す決心をする。恋もない友情もないロストピース学園コメディ!
主人公が屑。行動原理が不明瞭。いまいち感情移入がしづらい。ぼっちでゴミ屑であることを自覚している俺でさえもだ。その上、ヒロインの可愛さがどうも伝わりにくい。何でだろうね。主人公の前ではそんな姿を見せたくない心情の表れかな。というかキャラクターの役割が把握できない。ヒロインの佐藤さんをメインに据えて学園成り上がりストーリーを展開した方が、各々のキャラクターが生きるんじゃないかと思う。あ、でもでもこういう感じの俺TUEEE!系は少し新鮮でした。「俺ガイルが好きならこれも好きになれると思う」だなんて言って薦めてきた奴、絶対に許さない。
評価:C