蒼井葉留の正しい日本語 感想
蒼井葉留の正しい日本語(竹岡葉月 / 富士見ファンタジア文庫)
ラノベ作家になるという夢を叶えるべく、高校進学と同時にひとり暮らしを決めた久坂縁。
彼が新居である「鳩居寮」で出会った少女・蒼井葉留は、パッと見は可憐、中身は「辞書」と「正しい日本語」を愛しすぎる変人だった。
「あのあの、久坂君。ここの、奥義“土龍天翔爆裂拳”とはどういう意味でしょうか」
書き上げたばかりの原稿を真っ赤に校正され、中二ワードの意味を真っ正面から質問され、縁のライフは削られっぱなし!
学園ラブコメのはずが入学前で第一巻が終わってるだと!?
はい。ヒロインは日本語を愛しすぎている少女です。どこかでラブコメが始まらないなんてことが書かれていたけど、そんなことはなかった。しっかりラブコメしてるよ。少し独特だけど。内容はというとですね、第一巻から話が重たい……。先輩と教師の恋愛幇助だと……。それに結末はあれでいいのか。重量が本筋のほうにバックリ割かれちゃってるから各キャラの見せ場が少ないけどきっと一巻は前振りだから。二巻から本気出してくれるから。ちょこちょこ挟まれる過去話やら家族の話やらに悪戦苦闘しながら読み進めて思ったことはアレだね。こういう構成苦手だ。あとこの本はイラストで4割は損してる。
評価:B+