俺はまだ恋に落ちていない 感想
俺はまだ恋に落ちていない(高木幸一 / GA文庫)
「……ふん。さっすが男に縁のない女子校ちゃんは、がっつき具合がはんぱないわ」
「……かく言うあなたは、たった二回しか会ったことのない殿方に、なにかご用でも?」
「今で三回目よ。つまりあんたより多いわけ。分かる?」
高校生・赤井公は友人の田所からふたりの妹・恵衣美と詠羅を紹介される。
活動的なロングヘアの高校生・恵衣美。
占いが好きなショートカットの中学生・詠羅。
会うたびに、ふたりと仲が良くなっていく赤井だが、ふたりの仲は最悪の関係!?
GA文庫大賞《期待賞》を受賞のトライアングル・ラブコメディ!
キミは運命の出会いを信じるかい?
ヒロインがいまいち可愛くない作品。描写が足りていないというかなんというか…いまいち人間性がつかめない、描き切れていないといった印象ですかね。
物語は人間関係を軸にして進んでいき、主人公の葛藤、焦燥といった感情がうまく描かれている。
ところどころで炸裂する主人公、赤井の決め台詞にフフッってなる。純情だなあ。
これからの伸びしろに期待できそうだし、より面白くなるのだろうけれど今の段階でこの作品、並びにヒロインに言葉を尽くすとするならば、私はこの言葉を贈りたい
「俺はまだ恋に落ちていない」
評価:B‐