僕の学園生活はまだ始まったばかりだ 感想
僕の学園生活はまだ始まったばかりだ(岡本タクヤ / ファミ通文庫)
高橋、部活はじめるってよ
無駄に溢れる才能を持つ(勉強を除く)高橋。彼は孤高を気取り、王道学園生活から目を逸らしてきた結果、ぼっちのまま二年生となってしまった。そんな彼の下へ千載一遇のチャンスが訪れる。完璧な(性格を除く)美少女・佐藤が現れ、自らを生徒会長にすべく、才能を活かして暗躍するよう高橋に要請したのだ。そのために偽りの部活"高橋部"を得た彼は彼女をサポートしつつ、真の学園生活を取り戻す決心をする。恋もない友情もないロストピース学園コメディ!
主人公が屑。行動原理が不明瞭。いまいち感情移入がしづらい。ぼっちでゴミ屑であることを自覚している俺でさえもだ。その上、ヒロインの可愛さがどうも伝わりにくい。何でだろうね。主人公の前ではそんな姿を見せたくない心情の表れかな。というかキャラクターの役割が把握できない。ヒロインの佐藤さんをメインに据えて学園成り上がりストーリーを展開した方が、各々のキャラクターが生きるんじゃないかと思う。あ、でもでもこういう感じの俺TUEEE!系は少し新鮮でした。「俺ガイルが好きならこれも好きになれると思う」だなんて言って薦めてきた奴、絶対に許さない。
評価:C