女の子が完全なる恋愛にときめかない3つの理由 感想
女の子が完全なる恋愛にときめかない3つの理由(土橋真二郎 / 電撃文庫)
男女の恋愛感情を利用して学内で莫大な利権を得ようと目論んだ神崎京一は、仲間の裏切りにあい、所属サークルを追放されてしまう。
実はこの学校には、男子には見えない恋愛に関する“女子の裏ルール”が存在し、男子は密かに格付けされていた。さらに、恋愛ビジネスを生業とする裏の集団まで存在し、利権を牛耳っていたのだ!
再び学内でのし上がるため、神崎は新たに恋愛コンサルタント業を立ち上げるが、そんな彼に付いてきたのは、恋愛に夢見がちな頼りない少女、鈴木夕凪だけで!?
恋愛はビジネスだ! 女の子しか知らない秘密の恋愛ルール、教えます!!
金と欲望、そして《真実の愛》を描いた、土橋真二郎、待望の新シリーズが登場!
これを読めば貴方もモテモテ間違いなし!?
重たい。話の重量的にもそうだし、扱ってるテーマ自体がすでに重たい。基本的には内容は現在の日本の女性に対する考えの世論や風潮のアンチテーゼとなっている。女性の利権の獲得により形成された女尊男卑社会。その支配体制の形成は近い未来に訪れているのかもしれない、あるいはすでに…なんてことを考えさせられる。そしてなんといっても土橋真二郎といえばジレンマ。今回も大活躍である。好きだなあ……。
評価:B