簡易実験場

徒然なるままに

恋をしてはいけないゲーム、振られてもきみに恋をする 感想

恋をしてはいけないゲーム、振られてもきみに恋をする(七鳥未奏 / MF文庫J

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ある日、神代求無の下に一通のメールが届く。それは、一年前に失踪した初恋の人との合言葉を記したメールで、世界の行方を占う《アカイイトゲーム》の開幕を告げるものだった。ゲームの影響で求無と惹かれ合う、不思議な力が芽生えた少女たち。疎遠だった幼なじみ、求無に恋する美人同級生、妹を自称する年下の女の子。彼女たちのいずれかと結ばれ、口付けをすれば世界は終わるということだが……? 恋を禁じられた少年と少女は、切なさの果てに何を求めるのか。「このままじゃ私、おかしくなっちゃう」。恋のゲームは幾重もの赤い糸を巻き取り、数奇な運命を紡ぎ始める。

MFかー。SF要素入りのラブコメかな?なんて思ってたら若干ミステリ要素まで入っていて驚いた。まずね、エロい。それと、女の子が可愛い。いや、表紙カバーですでにわかるわ!って言われるかもしれないけど、とりあえず言っておきたかった。あと、エロい。途中話がこじれてラノベ特有の中だるみ感が出るかと思ったけど、思いのほか小奇麗にまとめて話が展開されたので、そこもミステリ要素に次ぐ驚きだった。ラストは中盤からは考えられないくらいさっぱりしていて、かつ、ラノベらしさと次巻への引きの分量が絶妙。読了後の爽快感と言うか、「なるほどね…」なんて唸るような読後感、余韻なんてものが印象に残る本だった。 

評価:B